2 編入学に必要な準備(勉強編)
Thank you for reading this post, don't forget to subscribe!過去問だけでは太刀打ちできない
よく、試験を受けようとしている後輩から質問を受けます。
Q過去問の出題範囲をマスターしておけば大丈夫ですよね?と。
馬鹿馬鹿しいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こう思ってしまう方が少なくありません。
過去問は過去の問題なのですが、幾年分かの過去問が解けるようになることで、出題範囲を網羅したと思ってしまうのでしょう。
実際解けるようになることは当たり前のことなので何も凄くありません。
なんなら解かなくても良いくらいかもしれません。
過去問の真の活用法とは、その難易度を知ることで、どの程度深い問題を出してくるのかを認知し、傾向を知ることで試験製作担当の教授が恐らく誰であるかということを模索できる点だと考えています。

例えば、7年前~5年前=超難しい 4年前~2年前=難しい 去年=易しい
この様に感じた場合、どのレベルまで掘り下げる必要があるのでしょうか。
答えは超難しいレベルまで網羅できる程度の学力をつける必要があります。
この場合、易しいだけでは足りませんし、逆に超難しいレベルを解いたとしても恐らく出る可能性は低いでしょう。
しかし、この法則を裏切ってくるのが編入試験だと思っておいた方が良いでしょう。
範囲も同様に捉えることができます。1から10までの範囲があると仮定します。
例えば、7年前~6年前=1.3.6.9の分野 5年前~去年=2.4.6.8.9の分野
この場合は重点的に2.4.6.8.9の分野をやりながら、他の分野にも手を回していく必要があります。
分野に関しては、試験作成者の専門とする分野に依って変わると言われています。
従って、大学を訪問する際にこっそり聞いてみるのも良いかもしれませんね。
気さくな先生であれば、問題にならない程度になにか試験に関する情報を教えてくれるかもしれませんよ。
誰が試験を作成するのかを知ることができたらこんなに楽なことはありません。
その教授の専門分野を出してくることが99%なので、そこの分野を網羅しておけば大丈夫でしょう。
筆記試験orTOEICorTOEFL
大学受験と大きく違う点の一つとして、英語の試験方法が挙げられます。編入学の英語試験では、主に3つの判定方法があります。
1 シンプルに英語の筆記試験を行う
2 TOEICの点数によるもの
3 TOEFLの点数によるもの
4 英検の級によるもの
大学によってこれらは変わってくるので、よく確認しておきましょう。
中に編入学専門のコースも構える、中央ゼミナールさんが英語試験においてTOEICやTOEFL、英検を利用できる大学、そしてその必要点数一覧をまとめてくださっているので参考までにご覧下さい。
http://www.chuo-seminar.ac.jp/transfer/english/pdf/toeic2.pdf
単純に考えれば、有名大や偏差値の高い大学の方が取るべき点数は高くなると考えられがちなのですが、例外も存在しますので、まずは志望校の必要点数を把握しておきましょう。
情報が少なすぎて分からない場合
①の最初にも述べましたが、編入に関する情報はあまりにも少ないので、地方国公立や私立大学はその点数も把握できないパターーンが少なくありません。
ですので、例外を省き、大体この点数を取っておけば対応できると考えられる簡単な表を用意しましたので、参考までにご覧下さい。

ここには理系の国公立を記載しました。
私立の場合はその大学のおおよその偏差値を照らし合わせ、そのランクにあった点数を目指しましょう。
理系の場合は英語よりも実験が主な内容になってくるため、そこまで高い点数は求められていないようです。
ですが、高い点数を取っておくことが良いでしょう。
論文や実験レポートを英語で読み書きする事を求められる大学は少なくないからです。
私は地方国公立へ編入をしましたが、先生曰く受験生の中では高い方だったそうですが、もちろん私なんかより全然上の点数の方もいたそうです。
地方といえど、レベルが違うモンスターのような学生も受けに来たりするので、なるべく高い点数を取っておくよう努力をしましょう。
文系の場合
文系の場合は、理系の編入で使われるような英語の点数では太刀打ちできません。
文系広しといえど、英語を使えないことには何も始まりませんからね。
しゃべれて当たり前のような風潮も在ります。
それを踏まえて、文系編入時における必要点数は以下の表の様になると考えられます。

こちらも、私立は対応する国公立の大学を参考に考えてみてください。
概要としてまとめましたが、英語学科などへ編入しようと考えている方は要注意です。
その様な方々のライバルは一般の生徒だけではなく、帰国子女なども含まれますので、筆記試験にしろ様々な検定試験にしろ、満点を取っておけるといいですね。
英語以外の学習方法
英語以外の学習方法としては、最初に述べましたが過去問を基に難易度を知りましょう。
また、できることならば試験を作成されている担当教授の方を突き止め、その方の担当分野を深くまで掘り下げておくことで上手に対応できるでしょう。
これらは、もはや研究のような作業なので時間がとても掛かります。
個人的な意見としては、目指す大学によって難易度が変わってくるため、どの程度の試験勉強で自分の目指すべき大学に合格できるのを知っておくべき必要があると思います。

ランクを考えていきます
*一概には言えません。ここでは偏差値50の人を仮定しています
①Sランクの場合
このレベルを目指す場合、恐らく授業以外の時間は大学の図書館にこもって黙々と勉強をしておく必要がありそうですね。
偏差値が10以上離れているので、教科書をマスターする事はもちろんのこと様々な専門書を読みあさる必要もありそうですね。
このレベルの大学でも、出題範囲のところに大学の教養範囲内と書かれていることがあります。が、騙されてはいけません。
「いや、ずっと勉強していたのに1回もみたことねーよ」というような問題が出てきます。
また、Sランクでは試験がなく、書類選考1発で決まることも少なくありません。私立大学など人数を多く取るところではよくその選抜方法が適用されているイメージがあります。
広く浅くではなく、広く深くまで掘り下げることが突破の秘訣でしょう。
②A・Bランクの場合
A・Bランクの場合、Sランク程深く掘り下げる必要はありません。こちらは本当に大学の授業で習うようなことを網羅していることが必須です。そしてそれを本当に理解しているのか、口頭試問で掘り下げられることが多いです。上の図は英語の必要点数の図から持ってきているので載っていませんが、神戸大学はまさにその典型例です。面接時に10~15名の面接官がいたイメージがあります。
ですから、このランクでは専門書のようなモノまで利用するのではなく、教科書の範囲内をきちんと理解しておく程度の知識が必要となります。
従って、週一回くらいは娯楽を楽しめるけど、それ以外は図書館で勉強。
しかし睡眠時間はきちんと取れる。って感じの生活が好ましいですかね。
勿論一年生のはじめから始めていた場合ですよ!
Cランクの場合
このランクはぶっちゃけ偏差値自体あまり変わりませんので、在籍している大学の単位をきちんと取っておくことと、その大学でのGPAをなるべく高くしておけば合格できます。
あと、語学学習ですね。
このランクの大学では恐らくTOEIC500点でも少し褒められるレベルだと思います。
試験の内容自体も高校生物の延長線上といった感じでしょうか。
生活感としては3ヶ月くらい本気でやれば合格すると思います。
あとは内心点とGPAを挙げておくことにコミットすれば良いので、生活感自体は他の大学生と変わらない感じでしょう。
今は2月ですから、そろそろ3年次編入の試験が始まりますね。
このランクであれば英語力さえ在れば今から始めても間に合うでしょう。
やれるべき事をしっかりやっておきましょう。
終わりに

いかがだったでしょうか。
編入をする事は根気もいりますし、仲間から離れて別の場所へ旅立つのですから勇気も必要です。
決意した矢先情報が全くなかったら気持ちも焦りますよね。
そんな方々のお役に少しでも立つことができれば幸いです。
決して諦めないで
3年次編入を目指している皆様。
本当に少ない情報量で立ち向かう姿勢にこれまでその道を通ってきた皆が賞賛することでしょう。
それぞれ進む大学は違えど、編入生は数少ないですから、なにかと分からないことがあると思います。
そんなときはSNSをバンバン使って疑問を投げかけてみましょう。
きっと誰かが答えてくれるはずです。
さてさて、第3弾では、編入によるメリットをバンバン書いていきますね!!!
ネガティブな情報など気にせず、ポジティブな情報を発信していくので、興味ある方は是非どうぞ!