「分かりやすい説明」の技術
自分が伝えたかった内容が、上手く相手に伝わらず、誤解されてしまった。
なんていう経験はありませんか?
よく当てはまる方、必読です!
感想
この本は、ビジネスシーンに特化した話し方の教科書といえる様な本でした。以前当webサイトで紹介した【頭の良い説明「すぐできる」コツ】https://prayingrun.com/2020/04/12/オススメ本/に類似している点があります。
そちらの本ではプライベートにおける話し方の技術なども説明されていましたが、こちらは最初言った通りビジネスシーンでの話し方にこだわっています。
- あらゆる場面での気を遣った上手な話し方
- プレゼンテーションの進め方
- 正しいメールの送り方・内容
- 会話独り善がりの危険性
- 相手の脳内整理の簡略化 etc,,,
様々な会話の手法が存在すると言うことを再確認できました。そして「そんなルールもあったんだ!」という様な事も発見できました。
簡潔に感想をまとめると、普段あまり意識していないことに一工夫を加えるだけで、文字通り【分かりやすい説明】になっていくのだなと実感しました。
また、内容はビジネスシーン特化型ではありますが、充分にプライベートにも応用できるような内容であったと感じます。
どんな本?
感想で述べた様に、この本はビジネスシーンに特化したコミュニケーション能力の技術向上を意図しています。ビジネスの場においての「分かりやすい説明」の技術ですので、お堅いな、、、と感じる面もあります。しかし、幅広い世代が混在する社会であるからこそ、多少堅苦しい理論武装の手法も身につけておくべきだと思います。
その際「どうやって相手を説得しよう」、「会話が全然繋がんねーよーー!」、「司会進行の役割を任されたけど、どのような話でつなげれば良いか分からない」、などなど会話における悩みは人それぞれだと思います。
ビジネスシーンの話術に特化した本書であるからこそ、幅広い視野で深くまで追求し、納得のいく説明が成されています。
一例をご紹介
お話をする際に相手の気持ちに成って考えることが非常に大切であると言うことは自明の理ではありますが、それはなぜでしょう?
- 相手のため?
- 相手が納得しやすいから?
- 相手の気を使えるという点でいい人アピールできるから?
人によって様々な考えがあるとは思いますが、本書では「聞き手を上手に誘導するため」という答えを出しています。つまり、相手のためではなく、自分の為に相手に気を遣うのです。
相手を上手く誘導して次から次に質問を展開していくことができるのが、上手に誘導できていると言うことであり、勿論こちらはその順序に沿った【言葉】を用意しているので、簡単に話を進めていくことができます。
そういった点において、相手の気持ちを最大限考慮して話をすることは、自分の為であると言うことができます。
その点において3つめのいい人アピールできるからという理由は最終的に気にいってもらって良い結果を出せるかも。という点においては合っているかもしれませんね。
この様に【会話の手法紹介→その必要性→そこから得られるモノ】というとても説得力のある順序で会話が展開されています。その為、スッと頭に入り易くなっています。
どんな人にオススメ?
この本の最も目指すべき到達地点は
自分が伝えたかった内容が、上手く相手に伝わらず、誤解されてしまった。
ということを今後起こさないようにすることであると断言できます。
つまり、ビジネスでもプライベートでもその様な会話における食い違いや障害を起こしがちな人に強くオススメできる本です。
その説明がもたらす結果の善し悪しは決めることができません。今まで悪い印象を付け続けてきた人がいきなり理路整然とした説明をしてきてもすんなり聞く気にはならないでしょう?
勿論逆もしかりです。初対面から上手に相手を誘導し、納得のいく説明を展開していれば例え一度ミスをしてしまったとしても「初めてだから仕方ないか」というような結果になりそうですよね。
何かと暗黙の了解が多いビジネス社会で戦う方々に単純且つ明確なルールを備え付け、順序立った上手な説明の技術を分かりやすく説明してくれます。
是非。