Laughter 2番~エンディング
この2番からは、知名度も上がり人気になってきた以降の彼らを歌っていると考えています。それを踏まえた上で、お楽しみいただけると幸いです♪彼らがどのような思いで日々を送り、歌手としての生き方を模索していたのか、垣間見る事が出来ます。

本当の正しさってものを 風の強さに問い詰められて 行くべき道を逸れて 他の鳥の航路へ迷い込むこともある
1番では「自分達が音楽を愛しており、やりたい様にやって生きる事」を、彼らが見つけ出した幸せの定義としていました。しかしこの部分では、有名になり社会的地位も確立していく中で、〈【何を目指してどこへ向かうのか?】という歌手としてのブランドの確立(”本当の正しさ”)に向け”その答えを見つけようと、あらゆる事に取り組んでいる姿が伺えます。その過程で本来の自分たちの在るべき形(=このメンバーで楽しく音楽を”ずっと”やっていくこと(”行くべき道”))以外のこと(他の鳥の航路)も数多く行なってきたという様子が伺えます。
乱気流の中でさざめく光の粒を探して ほら、例えまがい物だったとしても 自分にとっての正しさを 創造してみるよ 大事にするよ
人格者ではなく 成功者でもなく いつでも今を誇れる人で在りたい そんな希望抱き 未来図を描き 手放さず生きていたいだけ
乱気流とは、風速や風向きが急激且つ不規則に変わっている様を表します。めまぐるしく変わりゆく音楽業界を指していると一見思われそうですが、おそらく心情や感情、表情を指しているのではないかと考えられます。一つ前の部分で、自分たちの音楽活動の在り方に多くの疑問を抱いている事が伺えました。この場面では、そんな自分たちの姿に、何らかの解を見いだそうという前向きな意識が伺えます。それが例え世間一般からすれば馬鹿げたモノでも、自分たちOfficial髭男dismの答えとして、大切にしていくという事を述べています。
そして、出した答えが””いつでも今を誇れる人””と言うことですね。
現実は見えますか? 保証は出来ますか? YesもNoも言えずに答えに詰まっていた過去を 背に乗せたラフター 予想を覆した
ゴールや距離ではなくて 絶えず響いてた声こそが 孤独な夜にサーチライトにしてた あの光だった 今やっと気づいた
””いつでも今を誇れる人””という抽象的な解ですが、この意味を考えてみましょう。これは、(Vo・Pf)藤原聡さんが述べていた、「成功できるかどうかよりも、4人で音楽をやっている時間が人生の中で一番幸せ。」という事に紐付いていると考えています。つまり、彼らにとって常に今を誇れる人とは、好きな仲間と一緒に好きな事をしている一瞬一瞬であると考えることが出来ます。この明確な答えを見つけた彼らが驚いたことが、練りに練ったその答えが、歌手として飛び出した当初の思い(”サーチライト”)と現在の思いが一致しており、YesかNoか答えを求める生き方はどうでも良く、楽しくこのメンバーで思いのままにいきている自分たちに誇りを持つことにした決定的な瞬間であると考えられます。
何事にもYesかNoと答えを出すことが常識だと考えていた彼らが、「その必要は無い」と気づくことが出来た事で、”予想を覆した”と描かれているのでしょう。
前例のない大雨に傘も意味を成さない それでも胸は熱くなって 海鳴りよりも強く 稲妻よりも早く羽ばたいて前途を目指して
最初の方に説明しましたが、Laughter=笑い声であり、この曲では鳥として表現されています。それを踏まえて考えてみましょう。最初の方に説明しましたが、Laughter=笑い声であり、この曲では鳥として表現されています。それを踏まえて考えてみましょう。まず、前例のない大雨に傘も意味を成さないとありますが、大雨の時に鳥は飛ぶことが出来ません。鳥=笑い声として考えると、大雨とは非常に哀しく落ち込んでいる様子を思い浮かべることが出来ます。しかし、それでも胸は熱くなってという部分から、「ものすごく哀しいけれど、心の奥底で煮えたぎる情熱は増す一方だ」という状態が考えられます。そして、例え何があってもいつか必ず羽ばたくという部分から、「何かあっても諦めずに努力し続け、いつか笑い声をとどろかせよう」という強い思いと意志を感じます。
~~~以下1番のサビ繰り返し~~~
まとめ
Official髭男dismの2020年7月後悔のLaughter、いかがだったでしょうか。歌手として山陰地方を飛びだし上京をした彼らの葛藤や思いの変化が垣間見える曲でしたね。一握りしか売れ残ることのできない音楽業界で彼らの在り方を模索し続け、様々な出来事があった中で、最終的に残った最も大切な彼らの在るべき形は、”今のメンバーで楽しくいつまでも音楽をするという事”でした。偶然にも、このメンバーで音楽がやりたいから上京すると言った、デビュー当初の思いと一緒でした。まさに、【初心忘るべからず】。この思いは彼らの中で唯一無二の大切な想い出あり、そのことを綴った歌であるからこそ、「今後もずっと歌われることになるだろう」と作詞した藤原聡さん自身も仰っているのでしょう。
彼らの歌はなぜか分かりませんが、毎回毎回長寿曲に成る匂いがしますよね。勿論この曲も今後様々な場所で繰り返し耳にすることになりそうです。
*2020年8月8日更新*
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