”菅田将暉”という天才

「菅田将暉が出演しているなら見てみようかな。」なんて映画やドラマは今までどれほどあったことでしょう。いまや、映画やドラマを始めバラエティまで様々なジャンルを淡々とこなし、幅広い層を一瞬で惹き付けてしまう菅田将暉さん。今回は、ドラマや映画ではなく、【音楽】における菅田将暉さんの姿に迫ります。
アーティストとしての菅田将暉
令和も尚その台頭を表している菅田将暉さんですが、その原点はどこにあるのでしょうか。
歌手としての菅田将暉
- 原点レコード会社との出会い
2016年に放送された『さんまのまんま』で吉田拓郎さんの「人生を語らず」の引き語りを披露したところ、その演奏を見ていたレコード会社の担当者に誘われたところから彼の歌手としての花道は開かれました。
- デビューソロデビュー
記憶にも新しい、2017年の映画『キセキーあの日のソビトー』ではGReeeeNの前身グループ”グリーンボーイズ”を結成し多くの人を魅了しました。そして同年、ソロ歌手デビューも果たし、『ミュージックステーション』では「見たこともない景色」を披露しました。
- 現在までヒット連発
以後、「さよならエレジー」「まちがいさがし」等々現在も愛される名曲を発信していきました。
虹 作詞作曲:石崎ひゅーい
そして今回新しく東宝系映画「STAND BY ME ドラえもん2」の主題歌である虹をリリース。さよならエレジー同様、作詞作曲を石崎ひゅーいさんが手がけており、ヒットの香りがプンプンする一曲となっています。
この曲は映画と深い繋がりをもっている作品ですので、きちんとこの歌詞を理解したいという方は、あらすじの方を簡単に確認していただく事を強くオススメします。より一層理解が深まると思います。
こちらをクリックで、映画「STAND BY ME ドラえもん2」のあらすじを簡単に確認する事ができます。いつ観ても、誰と観てもきっとあなたの胸に響く、そんな心温まる映画です。
「恋人や家族や友達、あたりまえに過ぎていく日々の中で、忘れがちな「ありがとう」という言葉を、いつもあたりまえのようにそばにいてくれる人達へ純朴に伝える歌です。」
石崎ひゅーいさんはこの様に語っています。この曲の意味を深く理解した上で、いつの日か”大切なあの人”へ心からの「ありがとう」を伝えましょう。それでは、早速歌詞の方を見ていきましょう。
菅田将暉 虹
どんな唄?全体像の把握
泣いて良いんだよ
そんな一言に僕は救われたんだよ
ほんとにありがとう
情けないけれど だらしないけれど
君を想うことだけで 明日が輝く
ありのままの二人でいいよ
陽だまりみつけて遊ぼうよ
ベランダで水をやる君の足下に小さな虹
ねぇ
一生そばにいるから
一生そばにいて
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないから
ママの優しさと パパの泣き虫は
まるで僕らのようでさ 未来が愛おしい
大きな夢じゃなくていいよ
自分らしくいれたらいいよ
ひとりぼっち 迷った時は
あの頃を思い出して
あぁ
さみしい夜を半分 僕に預けて欲しい
嬉しい日々は十分に 笑い合っていたい
どんな言葉でも足りないよな
君のぬくもりに触れたせいかな
家族や友達のこと こんな僕のこと
いつも大事に笑うから 泣けてくるんだよ
何にもなかった空に ぽつんと輝いていた
「ありがとう」に変わる言葉 ずっと探していたんだ
一生そばにいるから 一生そばにいて
一生離れないように 一生懸命に
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないから
話さないから
先ずは、全体の歌詞を観て、そこから得られる情報を挙げていきましょう。
この様な情報をつかみ取ることが出来ましたが、実際はどのような唄なのでしょうか。それでは1番から詳しくみていきましょう。
虹 1番
泣いて良いんだよ~♪

泣いて良いんだよ そんな一言に僕は救われたんだよ ほんとにありがとう 情けないけれど だらしないけれど 君を想うことだけで 明日が輝く
”泣く”とか“情けない”だらしない”等々「THE・のび太」という感じの歌詞ですね。歌詞自体はストレートで分かりやすく、”君”という対象が居てくれることで、誇らしく想える。一緒に居てくれるという心強さを感じる事が出来るというとても入ってきやすい詩なのです。
しかし、相手が誰かこの時点では明確にはなっていない。『主題歌となった映画では、結婚相手がしずかちゃんなんだから、対象もしずかちゃんでしょ!』と思われる方もいらっしゃると想います。
しかし、この曲のおもしろい部分は、曲全体として、ある特定の一人に対しての発言ではなく、部分部分によってその対象が変わってくるということにあります。
のび太の結婚相手のしずかちゃんへ向けた発言かと想えば、両親に向けた発言であったり、主人公(ここではのび太)の台詞かと想えば、他の第三者の台詞になってたりしているといういことです。
映画のストーリーを見ていただいたら分かりますが、キーマンになる人物が沢山出てきます。

従って、ほとんどの場合、以下の誰かへ向けたメッセージであると思って頂ければ良いでしょう。①ドラえもん②しずかちゃん③おばあちゃんそれぞれ、大きな意味を持つ人物です。
①いつでも側に居る大切な友達②ストーリーに「しずかとの結婚式当日」とある様に、結婚する相手という非常に近い関係にある。③タイムマシンで過去へ行き、おばあちゃんの「あんたのお嫁さんを一目見たくなっちゃった。」という一言が今回の話の発端であり、主人公クラスの存在である為。
ありのままの二人でいいよ~♪
ありのままの二人でいいよ 陽だまりみつけて遊ぼうよ ベランダで水をやる君の足下に小さな虹 ねぇ

私がこの曲を強く推す理由の一つが、この曲が《当たり前の事や身近にあるモノへの感謝の唄である》という点にあります。というのも、”ありのままの二人”であったり”ベランダで水をやる君の足下に小さな虹”というような、当たり前の日常の中で見つける小さな事象を取り上げていますよね。
最初に述べたとおり「忘れがちな「ありがとう」という言葉を、いつもあたりまえのようにそばにいてくれる人達へ純朴に伝える歌」であると石崎ひゅーいさんは述べています。改めて我々に感謝の気持ちを思い出させてくれる唄になっていますね。
一生そばにいるから~♪
一生そばにいるから 一生そばにいて きつく結んだ目がほどけないように かたくつないだ手を離さないから
![フリー写真] 赤ちゃんの側にいるお父さんとお母さん - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集](https://prayingrun.com/wp-content/uploads/2020/11/image-8.jpeg)
ここがサビに当たる部分ですね。”一生側に居るから、一生側に居て”一生という言葉が付いているからか、たいそうなことを言っている感じがしますが、決してそうではありません。今回の映画のストーリーでは【結婚】が大きなキーワードになってきます。

結婚をする上で、一生側に居るということは、実際問題当たり前の事ですよね。(最近は離婚や不倫が増えてきて少し違和感を感じますが…)事実、ここではそこまで大きな意味を持ってはいません。
しかし、これからこの文章が大きな意味を持ち、再び現れるのです。この部分では深い意味は無く、とにかく単刀直入に愛情を伝えたいという決意を感じます。
虹 2番
ママの優しさと~♪
ママの優しさと パパの泣き虫は まるで僕らのようでさ 未来が愛おしい

この部分は理解しやすい文章ですね。実際にのび太のお母さん、お父さんを想像してみて下さい。いつも凜々しくハキハキとしたしっかり者のお母さんと、いつもだらけているように見えるけど、ここぞというときはしっかりと役目を果たすお父さん。
その姿が、今の自分達(のび太としずか)とぴったり照らし合わされると言うことでしょうね。もしこれがリアルに起き得る事象であるならば、今は静かでおしとやかなしずかちゃんもゆくゆくは…
大きな夢じゃなくていいよ~♪
大きな夢じゃなくていいよ 自分らしくいれたらいいよ ひとりぼっち 迷った時は あの頃を思い出して あぁ
”自分らしく””大きな夢じゃなくて良いよ””自分らしくいれたらいいよ”
この歌の大きなキーワードですね。
そんな姿がこの曲では重んじられています。『ひとりぼっち迷った時はあの頃を思い出して』
そう、私達がいつも目にしていた、幼い小学生の頃の彼らですね。つまり、この部分はのび太の過去を知っている第三者の誰か、が主観になっています。

何が言いたいかというと、私達が知っているのび太は、何かあってはドラえもんに頼り、極力一人で悩む事を避けていましたよね。『一人きりで抱え込むのではなくて、もっと人に頼りなよ』そんな暖かいメッセージを感じます。
そして、これは、私達にも当てはまる部分があるのではないでしょうか?大人になり、自分一人で抱え込むことが増え、あまり周囲に打ち明けられないと言う方もいらっしゃとおもいます。
「一人きりで抱え込むのではなく、周りに味方がいる事を思い出して」
こんな時代だからこそ、今一度意識しておきたい言葉ですね。
さみしい夜を半分~♪
さみしい夜を半分 僕に預けて欲しい 嬉しい日々は十分に 笑い合っていたい どんな言葉でも足りないよな 君のぬくもりに触れたせいかな

ここでは、これから一緒に生きていきたいということを遠回しに言っているように見えて、超ストレートに述べている部分になります。総じて言える事は、どんなこと二人で分け合っていこうということです。1番のサビとは違った言葉のプロポーズですね。
そして『さみしい夜を半分僕に預けて欲しい、嬉しい日々は十分に笑い合っていたい』という気持ちいっぱいいっぱいの台詞を言ったところで
相手からの優しさや温もりと比べてしまえば、自分の言葉などその足下にも及ばない想いなのだろうと、良い意味で卑下しているのでしょう。
虹 ~LAST
【重要】家族や友達のこと~♪
家族や友達のこと こんな僕のこと いつも大事に笑うから 泣けてくるんだよ 何にもなかった空に ぽつんと輝いていた 「ありがとう」に変わる言葉 ずっと探していたんだ

歌詞としては、大切にしてくれる相手に対して、感極まって涙をこぼしてしまうという理解しやすい文章です。しかし、その涙の後に主人公は見つけるのですね。
『ありがとうに変わる言葉』を。
“涙して気づいたという”文章が私的にこの歌を表していると考えています。
それは、この曲のタイトルである【虹】がいつ出来るか?ということです。我々が普段目にする虹は、大体は雨の後に訪れます。そしてその光景を想像していただけると分かりますが、大半、虹が出来る時というのは雨の後の照った日差しの中という条件が不可欠なのです。
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一生側にいるから~♪
一生そばにいるから 一生そばにいて
一生離れないように 一生懸命に
きつく結んだ目がほどけないように
かたくつないだ手を離さないから
離さないから
この部分が、彼が導き出した応えなのです。つまり、1番のサビでも登場したこの歌詞が彼の出した最終的な答えだったのですね。

実際に1番でもこの歌詞を述べているので、そこで自分なりの答えとして納得していれば、そこで終わっていたのです。しかし、続いていた、続いてしまったということは、彼はその時はまだ腑に落ちていなかった。ということなのです。
おそらく”大それた何か”をみつけようとしていたということなのでしょう。しかし、蓋を開けてみたらどうでしょうか。1番のサビでも言っていた事こそが、巡り巡って自分の答えとなって出てきたということなのです。
真っ先に出てきた言葉であると言うことは、自分の直感、等身大の自分の答えであるという事なのです。しかし、その意見では物足りず、もっと大きく明確な何かを見つけ出すために考えて出した答えが、最初と同じ応えになった。
★2番の最初であった『自分らしく入れたら良いよ』という部分がここにも繋がっていますね。
まとめ

人の『虹』はずっと遠くにあるのではなくて、意外と近くにあるのかしれません。
「おばあちゃん、僕は誰かを幸せにできるかな?」これはこの映画のタイトルにしても遜色ない大切な言葉です。もちろんこれはのび太の言葉で、このアンサーに当たるモノがこの曲になるのでしょうね。
皆様も今一度考え直してみてはいかがでしょうか。
本当に相手の事を想っている時、してあげられる事というのは、そんな大それたものなんかではないかも知れません。
現状を維持できている事への”感謝”をする事が、今できる最も大切なことなのかも知れません。もし、素直に伝えることが難しいのであればどうかこの歌に強い思いを乗せて、大切なあの人へ歌ってあげて下さい。
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